千葉ニュータウン中央駅徒歩3分。消化器病専門医、血液専門医・指導医、総合内科専門医が在籍。

逆流性食道炎の原因と治し方。放置するとどうなる?

食後に胸のあたりが熱くなる

酸っぱい液が喉まで上がってくる

横になると胸やけがひどくなる

こうした症状に覚えのある方は、逆流性食道炎かもしれません。

逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流して粘膜に炎症を起こす病気です。日本人の10〜20%が経験するともいわれるほど身近な疾患ですが、「胸やけくらい」と放置している方が少なくありません。

しかし、症状が長引くほど食道の粘膜は傷つき続け、まれに食道がんのリスク因子となる組織変化(バレット食道)を起こすこともあります。

当院では、食道疾患の診療ガイドライン策定にも携わった日本医科大学名誉教授 岩切勝彦医師による内視鏡検査を実施しています。逆流性食道炎の診断と治療において、国内でもトップクラスの専門性を持つ医師の検査を、地域のクリニックで受けていただける環境です。

目次

こんな症状ありませんか?

以下のような症状がある方は、逆流性食道炎の可能性があります。

  • 食後に胸やけがする、みぞおちのあたりが熱い感じがする
  • 酸っぱい液やゲップが喉までこみ上げてくる(呑酸)
  • 横になると胸のあたりが苦しくなり、夜中に目が覚めることがある
  • 喉にずっと何か詰まっているような違和感がある
  • 咳が長引いているが、風邪ではなさそう

最後の2つは意外に思われるかもしれませんが、逆流した胃酸が喉や気管を刺激することで、咳や喉の違和感が起こることがあります。耳鼻科や呼吸器科で原因がはっきりしない咳が、実は逆流性食道炎だったというケースは珍しくありません。

放っておくとどうなる?

逆流性食道炎は命に直結する病気ではありません。しかし、症状を放置しているとさまざまな問題が積み重なっていきます。

まず、生活の質が確実に下がります。食事のたびに胸やけがする、夜中に胃酸が上がってきて眠れない、外食を楽しめない。こうした不快感が毎日続くのは、想像以上のストレスです。

次に、食道の粘膜が繰り返しダメージを受け続けると、食道にびらん(ただれ)や潰瘍ができることがあります。食道が狭くなって食べ物が通りにくくなる「食道狭窄」に至るケースもあります。

さらに長期間にわたって胃酸にさらされた食道の粘膜が、胃の粘膜に似た組織に置き換わる「バレット食道」という変化が起こることがあります。バレット食道は食道がんの一種である腺がんのリスク因子とされており、定期的な内視鏡での経過観察が推奨されています。

必要以上に心配する必要はありませんが、市販の胃薬でごまかし続けるのではなく、一度きちんと食道の状態を確認しておくことが大切です。

逆流性食道炎の原因

食道と胃のつなぎ目の機能低下

食道と胃の間には「下部食道括約筋(かぶしょくどうかつやくきん)」という筋肉があり、普段は胃の内容物が食道に逆流しないように蓋の役割を果たしています。加齢や食道裂孔ヘルニアなどによってこの筋肉の機能が低下すると、胃酸が食道に逆流しやすくなります。

食生活と生活習慣

脂っこい食事、食べ過ぎ、食後すぐに横になる習慣、アルコール、喫煙はいずれも逆流性食道炎を悪化させる要因です。脂肪分の多い食事は下部食道括約筋を緩ませ、胃酸の逆流を起こりやすくします。

肥満・腹圧の上昇

肥満の方は腹圧が高く、胃が圧迫されるため胃酸が逆流しやすくなります。ベルトできつく締める、前かがみの姿勢が多いといった物理的な要因でも症状が悪化することがあります。

薬の副作用

一部の降圧薬(カルシウム拮抗薬)、喘息の薬、骨粗しょう症の薬などが、食道の粘膜に影響を与えたり、括約筋を緩ませたりすることがあります。現在服用中のお薬がある方は、診察時にお知らせください。

ピロリ菌の除菌後

ピロリ菌に感染している間は胃酸の分泌がやや抑えられている場合があり、除菌によって胃酸分泌が正常化した結果、一時的に逆流性食道炎の症状が出ることがあります。除菌治療自体は胃がん予防のために重要ですので、症状が出た場合は医師に相談して適切に対処しましょう。

当院の検査・治療

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)

逆流性食道炎の確定診断には、胃カメラで食道の粘膜を直接観察するのがもっとも確実です。炎症の程度、びらんや潰瘍の有無、バレット食道の有無を目で見て確認できます。

当院では経鼻内視鏡(鼻からの胃カメラ)に対応しており、嘔吐反射を抑えた楽な検査が可能です。消化器内視鏡専門医が検査を担当し、第1・第3金曜日には岩切勝彦医師(日本医科大学名誉教授)、第2・第4金曜日には藤森俊二医師(元日本医科大学千葉北総病院部長)が上部内視鏡検査を行っています。

岩切医師は食道疾患の診療ガイドライン策定の経験があります。

薬物治療

逆流性食道炎の治療の中心は、胃酸の分泌を抑える薬(PPI:プロトンポンプ阻害薬、P-CAB:カリウムイオン競合型アシッドブロッカー)です。多くの方は内服を始めて数日〜1週間程度で症状の改善を実感されます。

ただし、薬をやめると再発しやすいのがこの病気の特徴です。症状が落ち着いたからといって自己判断で服薬を中断せず、医師と相談しながら治療を続けることが大切です。症状の程度に応じて、薬の種類や量を調整します。

生活習慣の改善指導

薬と並んで重要なのが、生活習慣の見直しです。食後すぐに横にならない(食後2〜3時間は上体を起こしておく)、就寝時に上半身をやや高くする、脂肪分の多い食事を控える、腹八分目を心がける、禁煙・節酒といった生活上の工夫で症状を軽減できる場合があります。

当院では、お一人おひとりの食生活や生活パターンに合わせたアドバイスを行っています。

当院へご相談ください

逆流性食道炎は適切な治療で症状をコントロールできる病気です。しかし、市販薬でしのぎ続けているうちに食道の状態が進行してしまうことがあります。

「胸やけくらいで病院に行くのは大げさかもしれない」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、つらい症状を我慢する必要はありません。

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